<目次>
栽培ラックについては別記事を投稿しましたので、こちらでは栽培について投稿します。記事の対象は同様に以下の方です。
- 自宅で水耕栽培をやりたい
- LEDライトを利用して天気に左右されずに栽培したい
- 既製品の栽培キットではなくDIYしたい
水耕栽培の流れ
- 栽培ラック等の準備 >自宅で人工光型水耕栽培(栽培ラックDIY編)
- 栽培:播種(種まき)→ 育苗 → 定植 → 収穫 << この記事
リーフレタス(ニチノウ)の実際の栽培日程
播種(種まき)
- 準備
- 育苗スポンジ作成
- スポンジを水に浸す
- 播種
- トイレットペーパーとラップで乾燥を防ぐ
- 1日は暗所に置き、その後、光にあてる
準備
育苗スポンジ作成
100均で購入したスポンジ(5個で100円)のネットを外し、2cm角にカットします。
スポンジを水に浸す
豆腐パック等の育苗容器にカットしたスポンジを並べて水を入れ、スポンジを押して空気を抜きます(できるだけスポンジ全体に水が行き渡るように)。水を入れるとスポンジが水に浮きますが、スポンジの空気を抜いて水がなじんでくると落ち着きます。
播種
竹ぐしのとがっていないほうに水をつけて、スポンジに押し付けるようにタネを撒きます(1つのスポンジに種を2つ)。播種が終わったら水をスポンジの7〜8割程度になるように注ぎます。
上からトイレットペーパーをのせて、表面の乾燥を防ぎます。さらに、育苗容器の上に、ふわっとラップをかけて、水分蒸発を抑制することで、いつのまにか水がなくなってしまう失敗を防ぐことができます。
播種後1日間は暗所に置き、その後は光にあてます。まる1日で、いくつかの種は発芽します。種には、好光性と嫌光性があり、レタスの種は好光性なので、発芽後すぐに光が必要になります。1日間ではすべての種が発芽するわけではありませんが、光をあててしまって大丈夫です。
<播種方法の検証>
播種については、ネットではだいたい以下2通りの方法が紹介されています。
- スポンジの上に種を置き、その上にトイレットペーパーをのせる(ペーパー方式)
- スポンジに切れ込みをいれてその切れ込みに種を埋め、育苗容器にラップをかける(切れ込み方式)
徒長がひどかった時に、根が伸びにくいと徒長すると聞き、種をスポンジの上にのせるより、切れ込みに埋めたほうが根が伸びやすいような気がしたので、スポンジを半々にして、両方の方法で播種してみました。結果は以下です。
- 播種方法で徒長の状況は変わらない(どちらの方式でも同じように徒長しました)
- ペーパー方式のほうが種ごとの播種から発芽までの期間のブレが小さい(切れ込み方式は期間のブレが大きく、その後の移植のタイミングをつかみにくかったです)
このことから、基本はペーパー方式でラップを併用しています。
育苗
双葉(発芽して最初に出てくる2枚の葉)がしっかりしたら、育苗トレイに移植します。
播種は28個のスポンジにしていますので、移植時に24個に選定します。選定は以下の観点でしています。
- 2つの種が両方発芽している
- 葉が大きい
- 背が低い
水やりは以下です。
- スポンジの7〜8割程度
- 液肥は「ハイポニカ液体肥料」を500倍希釈(これ以降、栽培全体で同じ濃度です)
定植
定植
育苗パネル上で隣同士の本葉(双葉の次に出てくる葉)がけっこう重なってきたら(本葉が7〜8cmぐらい)、栽培ポットごと栽培パネルに定植します。
水やりは以下です。
- 栽培トレイに1.5リットルの水を入れ、ハイポニカを投入
- 1.5リットルで、水切りカゴの底面より水が少し上にきてスポンジの2〜3割が水に入ります。液肥に根全体が浸かってしまうと、根が酸欠になり根腐れが発生します。
- 液肥はハイポニカ液体肥料を500倍希釈
間引き
間引きして、1つのスポンジあたり1株とすることで徒長を抑えることができると聞きました。たしかに間引きをすると、1株がしっかり成長するような気がします。
収穫
大きく育った葉から収穫します。1〜2週間は収穫できます。
まとめ
光が十分にあれば、徒長することなく育ちます。水やりが自動ではないので、いつのまにかカラカラになっていることに注意が必要です。ただ、トレイの水がなくなってもスポンジに水が含まれるので、レタスの元気がなく「あっ!」と思ったときに水をやれば、だいたい復活します。当社のエンジニアが自動給水の仕組みを作ったので、いつかまねしようと思っています。
レタスは、産地に高原が多いことからわかるように暑さに弱いので、夏期はエアコンで人が過ごせる程度の室温調整が必要です。冬期はまだ経験していないのでわかりません。